中川先生の「ためになる話」

ワクチンの効果のゆくえ

 新型コロナウイルスのワクチンについて、まだ賛否両論があるようです。アナフィラキシーや血栓症のような重症症状から熱発、頭痛、怠さ、痛みという軽度副反応までマスコミは微に入り細を穿つような説明を専門家にさせては「ワクチンは怖いよ」とメッセージを発信しています。確率が低くても、人は一般に確率でものを考えるのは苦手なようで、例え千人に一人と言われても「もし自分が当たるともうお終いだ」と恐怖反応を起こす人も少なくありません。確率は低いから大丈夫という説明はこの場合有効に働きません。宝クジを買う人の心理を考えてみましょう。決して当たらないと確信している人は、まず宝くじは買いません。やはり当たることを期待して、一億円当たったらどうしようと夢を見るわけです。でもこれまで買った宝くじで当たらないのだから、もう諦めるかというとそうでもありません「当たる確率は低いのだから書い続けることが大事」と結論するのです。さて、ワクチンの重大な副作用に対する考え方も、宝くじと同じで、万が一を考えて、「ワクチンはやめとこ」となるわけです。
 でも、少し目を海外に向けてみると、既にワクチンが進んでいる国もあるのだから、その様子を参考にすることができます。その国には悪いですけど、ぼくらは壮大な人体実験の進み具合を先にみることが出来るというわけです。イギリスでは変異株も出て大変な状況でした。今年の1月はじめは1日に6万人超えていたのが、12月終わり頃からワクチンを精力的に始めて、ほぼ国民の半数くらいまで終えました。で、新型コロナの数はというと現在2千5百人ほど、つまり96%減ったということになります。この数字は間違いなくワクチンの効果を示しているとしか説明出来ないのではないでしょうか。確率の低い副作用を怖れるより確率の高い効果に方に目を向けておく方が、ぼくには大事に思えるのですが、いかがでしょうか、御同輩?

顧問医師:中川 晶
令和3年4月

中川晶先生プロフィール

中川晶先生プロフィール

 産経新聞の『中川晶の"生き方セラピー"』でご存知の方もおられると思います。
10年来お付き合いいただいている私共が言うのもなんですが、それはもう愉快な方で、一度語り始めると尽きることがないかのように実に幅広い、しかも有益で面白い話題が湧き出てくるのです。これはおそらく、一度や二度ではない挫折体験と、森羅万象に対する、特に人間に対するとてつもない興味がなせる技だと思えます。受験生についてもご自身の実体験と、臨床心理士としての深い洞察から、真の受験生の心の友となっていただけること請け合いです。先生のユニークで的を得たお話しを、お楽しみください。

  • なかがわ中之島クリニック院長
  • 奈良県立医科大学医学部卒業
  • 精神科専門医、臨床心理士
  • 大阪赤十字病院看護部講師
  • ナラティブコミュニケーション研究所所長
  • 京都看護大学大学院特任教授
  • 奈良学園大学保健医療学部客員教授
  • 京都大学医学部講師
  • 日本保健医療行動科学会会長
<著書・共著>
「心療内科のメルヘン・セラピー」(講談社)
「やすらぎが見つかる心理学」(PHP)
「心理療法」(朱鷺書房)
「ココロの健康からだの医学」(フォーラムA)父(故人)中川米造先生との共著 他

一人ひとりが、志望学部へ。

私たちは考えます、キミにとって最善の学び方を。
私たちは用意します、キミが最大限にがんばれる学習環境を。
私たちは知っています、キミの夢に対する確固たる熱意を。
なぜそう言えるのか。
それは、医学部・歯学部・薬学部・獣医学部 受験指導で、
生徒一人ひとりに向き合い、語り合い、
共に合格を目指し、歩んできた40年間があるからなのです。

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