中川先生の「ためになる話」

『今年のインフルエンザ』

イラスト 新型コロナが少し落ち着いていますが、まだ予断は許せません。第六波が来ないと考えている専門家は少ないし、理屈からしてもあると思われます。こんな中での受験勉強はさぞ大変でしょう。でも入学試験は刻々と迫ってきます。
 顧問医として出来るのは今皆さんが何をしておくべきかを伝えることだと思われます。まずは新型コロナのワクチンですが、二回接種しておくことが大事だということは皆さんもご存知のことですが、インフルエンザワクチンについてはどうでしょう?日本感染症学会としては、今年はインフルエンザワクチンも10月末までに接種することを推奨していますが、一方でワクチンの供給量が現在足りているとは思えません。厚労省は順次供給量は増えると発表していますが、かかりつけ医でも中々需要を満たしていないのが現状です。それでは今年の冬はインフルエンザが大流行するのかといえば、判断は難しいのです。一つの考え方として、季節が逆の南半球オーストラリア、ニュージーランドで今年の夏はどうだったかという指標があるのですが、結論からいうとインフルエンザ流行はみられませんでした。ただアジアの亜熱帯地域においては様相が異なります。WHOからの報告によると、例えばバングラデシュでは、2020年後半にA(H3N2)、2021年初夏よりB(ビクトリア)の流行を認めています。また、インドでも、2021年夏季にA(H3N2)の流行を認めています。
 ということで、判断は微妙です。アメリカではコロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種も検討されていますが、日本では、2週間あけるとされています。 
 さて結論ですが、インフルエンザワクチンは不足しているので機会があれば逃さず摂取しておいた方がいいと思われます。

顧問医師:中川 晶
令和3年11月

中川晶先生プロフィール

中川晶先生プロフィール

 産経新聞の『中川晶の"生き方セラピー"』でご存知の方もおられると思います。
10年来お付き合いいただいている私共が言うのもなんですが、それはもう愉快な方で、一度語り始めると尽きることがないかのように実に幅広い、しかも有益で面白い話題が湧き出てくるのです。これはおそらく、一度や二度ではない挫折体験と、森羅万象に対する、特に人間に対するとてつもない興味がなせる技だと思えます。受験生についてもご自身の実体験と、臨床心理士としての深い洞察から、真の受験生の心の友となっていただけること請け合いです。先生のユニークで的を得たお話しを、お楽しみください。

  • なかがわ中之島クリニック院長
  • 奈良県立医科大学医学部卒業
  • 精神科専門医、臨床心理士
  • 大阪赤十字病院看護部講師
  • ナラティブコミュニケーション研究所所長
  • 京都看護大学大学院特任教授
  • 奈良学園大学保健医療学部客員教授
  • 京都大学医学部講師
  • 日本保健医療行動科学会会長
<著書・共著>
「心療内科のメルヘン・セラピー」(講談社)
「やすらぎが見つかる心理学」(PHP)
「心理療法」(朱鷺書房)
「ココロの健康からだの医学」(フォーラムA)父(故人)中川米造先生との共著 他

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