ご挨拶ご挨拶

キミのピースがぴったり合う場所

理事長 北原 裕司理事長 北原 裕司

奈良教育大学 特設理科生物卒業
国家資格 キャリアコンサルタント
上級心理臨床カウンセラー

新時代をやり抜こう

 新型コロナウィルスのパンデミックで、世界中でますます人間同士の疎外が進行しています。収束したあとのコロナ後の生活様式、などと言われますが、教育においての主軸はやはり人間が人間を観る、視る、診ることには変わりありません。心の在処は現在、大脳前頭葉と言われますが、人間同士の触れ合いが教育の基本と私どもは考えています。無論ICTやAIは必要に応じて利用しますが、それに全てを委ねることは致しません。
 努力は天才に勝ると言いますが、国公立は無論のこと、私立大についても医学部受験は「難関」というイメージが定着しています。だからこそ親や家族が合格の為に躍起になるのです。しかし、私がこの仕事に携わっている間、これが限界というほどの努力を効果的におこなっていた人は、少なかったです。ということは「万全の対策」をする「不断の努力」をする“気力”“動機付け”、そして“方法”が必須なのです。かつてある程度の効果は見られたものの、こういう時代だからこそ、大阪医歯学院はそれらをさらに徹底したいと思います。昨年も、自粛が要請された際、我々は検温、マスク、手洗い、消毒を徹底しながら、あえて対面授業を行いました。当然、保護者の賛成を得てです。そして、いまだに罹患者を出さずに本試験まで持続しました。これは生徒・講師・職員の日々の心がけがなした結果です。
 もう一つは学習方法です。集団授業か個別指導かという形式でなく、それをどう使うかで全く結果は異なってきます。問題文をいかに正確に読み取るか、時間内にいかに計算をし終えるか、記述をいかにわかりやすく読める字で書くか。それらはどちらの授業でも、講師の方々が特に注意して指摘します。我々はその度合いが徹底されることをお約束します。全ての生徒がその“気力”を持てることを最大の目標として、すべての講師の先生におおいに啓蒙します。今年度の推薦型選抜においても、“気力”から方法を体得し、常に疑問を解決した何人もの生徒の医学部合格はそれを示しています。生徒の生活をバックアップする講師や職員の支えの中で、それをなしえることの難しさを痛感しました。大阪医歯学院は今回の世界状況を踏まえ、より人間的に、わくわくする、厳しいが自信を持ち得る指導を致します。現在世界は医療崩壊の危機も孕んでいます。将来の医療関係者(あなたたち)がその信頼を持続するのだという自負を持って、最後までやり抜いてください。

ウイルス学再び。

 昨年の世界中を騒がせたのは、何と言っても新型コロナウイルスの蔓延だろう。自分の知識の中のコロナウイルスは取るに足りないウイルスだったのに「このコロナは一体どうなってる?」というのが正直な感想である。元は農学部で大学院まで生化学を勉強してきたし、その後は医学部でウイルス学も勉強してきたつもりだったのに、その知識がこのコロナ禍では全く役に立たない。焦ったぼくは、もう一度初心に帰ることにした。
 振り返ってみると、ぼくが医学部を卒業したのが1985年。その後ウイルス学は遺伝子工学とともにフルスピードで進んだ。もちろん、時々の話題にはキャッチアップしてきたつもりだが、もはや付け焼き刃では役に立たなくなり、最新の医科ウイルス学の教科書を読み始めた。ウイルスの分類も随分精密になっていたし、コロナウイルスが他のウイルスと比べても増殖に不必要な部分以外は全部切り捨てたミニマムな構造であることが今更理解出来て、これはたいへんな敵だと改めて認識することが出来た。さて、こんなに進化した敵とどう闘うか、果たしてワクチンはどれくらい効くのか。またこのコロナ禍が収束したとしても今後現れるであろう数々のウイルス感染症と人類はどう付き合っていけばよいのか途方に暮れるばかりである。
 結論として、この問題の解決はこれから医療を志す若い皆さんにかかっているということになります。皆さんの頑張りに期待してここでは筆をおきたいと思います。

大阪医歯学院顧問医 中川 晶顧問医師 中川 晶医師

奈良県立医科大学医学部卒業、
精神科専門医、臨床心理士
大阪赤十字病院看護部講師、
ナラティブコミュニケーション研究所所長
京都看護大学大学院特任教授、
奈良学園大学保健医療学部客員教授
京都大学医学部講師、
日本保健医療行動科学会会長
(なかがわ中之島クリニック院長)

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